自分の勤務する某私立大学の様子を素材に、アラフォー世代教員の立場から、最近の大学改革の動向や大学教育の在り方について考察するブログ。不定期更新、こちらからの一方的な情報発信のみ。


by gogo0618
安倍政権が鳴り物入りで始めた「教育再生会議」ですが、どうやらまたほんとうにしょうもない大学・大学院改革の提案を出したようです。
「教育再生会議」は今後、大学・大学院に競争的秩序を導入したいようですが、それってこの10年くらいの日本の大学改革のなかで、ずっとやりつづけてきたことではないですか。
その結果が、今の日本の大学・大学院のこの迷走ぶり。

はっきりいって、「学生が確保できりゃなにやってもいい」とか、「経営が維持できるのであればなんでもあり」みたいな、そういうむちゃくちゃなことを生み出す大学改革の、いったいどこがいいのか。
「美しい国」を目指したり、「科学技術立国」を目指したりすることを本気で考えるのであれば、まずは「これ以上の大学いじりはやめる」ということから始めるべきではないのか。

そのときの政権中枢にいる人間が、
自分の人気取りや気分しだいで、
大学を含めた教育をいじくりまわすのは、
もうやめてほしい。


それが、安倍政権に対して私のいちばん言いたいことです。
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# by gogo0618 | 2007-06-04 20:36 | 私の意見
ようやく私の勤務校の上層部も、「これ以上、個々の教員に無理な負担をかけていると、大学の活性化にはつながらない」ということに気づいたようで、今後、カリキュラム改革などを通じて、個々の教員の負担減などにつとめていく方向に動き始めたようである。
それはそれで、基本的にはまちがっていないと私は思う。

しかし、である。
カリキュラム改革をあらためて今からするということは、そのためにまた準備会合が何度か開かれる。
その準備会合の結果をふまえて、あらたなカリキュラム原案を組む。
それを学内の諸手続きをふまえて、全学の方針にする。
全学の方針ができれば、今度は文部科学省に申請または届出をする。
それと同時並行で、新カリキュラムに変更した旨の入試広報関係の取組みを強化する必要がでてくる。
そして、旧カリキュラムと新カリキュラムの両方の学生がいる間の移行措置や、その間の調整作業の仕事がいろいろ出てくる。

という具合に、何かひとつ問題点を改善しようとすると、次々にやるべき仕事が増えてくる。
また、あまりモノを考えずに導入した改革案の問題点を改善しようとする作業が、次の問題点を生み出し、負担を増やしていくことになりかねない。
そして、改革に継ぐ改革のなかで、だんだん教員が「改革疲れ」とでもいうべき疲弊状態に陥り、大学の活力はますます衰えていくことになる。

それにしても、こういう大学運営をやらざるをえない環境を作ったのは誰なのか?
大学上層部としても、こんな運営、どこまで本気でやりたいと思っているのだろうか。
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# by gogo0618 | 2007-05-27 20:28 | 私の意見
昨日、私の今年度の給料について、本俸や諸手当、住民税や所得税の額、共済組合の掛け金などを含め、自分で計算してみた。
毎月の自動積立貯金の額があるのと、税源委譲の関係で住民税の額が変わるのとで、結果的には今年度の昇給があっても、昨年度となにも変わらないということがわかった。
しかし、昨年度と比べて、今年度は担当科目も学内業務もまた増えた。
とすれば、実質的に給料目減り、労働強化の傾向といわざるを得ない。
うちの大学は、教員の場合、年功序列制の基本給部分が確か7~8割くらいに、諸手当などの職務に応じた部分が2~3割という形での給与体系だが、これだと30代くらいの若い層の教員ほど、いろいろ仕事をやらされているわりには給与が少ないという形になる。
これでせめて休暇が自由に取れるとか、なんらかのメリットがあればまだ許せる。
しかし、学内業務も担当科目も増えれば、休みたいと思っても休めないし、グチも言ってられない。
かといって、私は年配の教員の給料を削れ、ということをいうつもりもない。それをいうと、先々自分たちのクビをしめていく。自分たちだって勤続し続ければいつか年配の教員になるのだから、そういうことはあまり言いたくない。
しかし、私の同僚教員、特に同世代教員のなかには、露骨に「働かない年配教員を辞めさせろ」とぼやいている人もいる。一方で「そういうなよ」と彼らにいいつつ、「気持ちはわからなくもない」と思う自分がいる。
こういう不均衡が学内的に累積されていることを、大学経営陣や年配の教員はどう考えているのだろうか。
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# by gogo0618 | 2007-05-18 10:58 | 私の意見