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自分の勤務する某私立大学の様子を素材に、アラフォー世代教員の立場から、最近の大学改革の動向や大学教育の在り方について考察するブログ。不定期更新、こちらからの一方的な情報発信のみ。


by gogo0618

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どうやら最近では大学の外部評価の基準のなかに、「厳格な成績評価」というものも含まれているようで、それに対応して、例えばシラバスを書くときに「出席何%、テストやレポート何%で評価する」とか、具体的に評価基準を書けとか、事務サイドから私ら教員に求められることが増えました。
しかしながら、どういう厳密な基準を設定したとしても、学生側は「ウラ」をかきます。
例えば一時期、「出席重視」で私の担当する講義系科目は成績評価をしていたことがありますが、その出欠の確認を「コメントカードの提出」で行うことを知った学生は、友だち間で適当にコメントカードの「代筆」をして授業をすっぽかしたり、あるいは、コメントカードを配る時間ギリギリに入室し、それをもらったら誰かに名前と学籍番号を書いて渡し、あとは部屋を出るか寝るかをするようになりました。
いまどきの学生であれば、ケータイ電話をつかって授業中に連絡をとりあい、コメントカードに何をどう書くかということくらい、お互いにすぐ情報交換ができるでしょう。とするならば、この手の方法で出欠を管理して厳密な評価を・・・・といっても、それはやってる大学教員側の自己満足に終わるような気がしてなりません。
だから、出欠確認をきっちりして、出席重視で評価をするということが、必ずしも「厳格な成績評価」につながるかというと、「必ずしもそうとはいえない」というのが私の結論。
むしろ、「テスト一発勝負」で評価するといい、「何を出題するかわからない」という姿勢で、学期末のテスト期間まで何が出題されるか、どういう方法でテストをするかなど、出題の傾向等を一切いわず、しかも、情け容赦なくテストの点数で単位を落とす学生を決めていく。
これのほうが、今の学生にとっては「厳格な成績評価」かもしれません。
特に、単位の比較的とりやすい「楽勝科目」ばかりを履修登録し、ロクに授業も出ず、友だちを頼って単位を集め、大学に来て何かを学んだという形跡の全く見られない学生にとっては、このやり方のほうが「しんどい」はずです。
そして、本気で学生たちに「自分らでしっかりと授業に出て、勉強しなければいけない」という自覚を促すためには、時にはこういう手法を使うことも必要ではないか、という気がしています。
「厳格な成績管理」の前に、私たちの担当科目を、学生たちから「楽勝科目」と見られないようにする工夫がまずは必要なのではないでしょうか。そして、そのことは、「出席何%」というような単位認定条件をシラバスに明記するとかしないとかいうような、そんなこととは少し次元の異なるもののように思うのですが。
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by gogo0618 | 2008-01-03 00:27 | 私の意見