自分の勤務する某私立大学の様子を素材に、アラフォー世代教員の立場から、最近の大学改革の動向や大学教育の在り方について考察するブログ。不定期更新、こちらからの一方的な情報発信のみ。


by gogo0618

改革があらたな負担を生む構図

ようやく私の勤務校の上層部も、「これ以上、個々の教員に無理な負担をかけていると、大学の活性化にはつながらない」ということに気づいたようで、今後、カリキュラム改革などを通じて、個々の教員の負担減などにつとめていく方向に動き始めたようである。
それはそれで、基本的にはまちがっていないと私は思う。

しかし、である。
カリキュラム改革をあらためて今からするということは、そのためにまた準備会合が何度か開かれる。
その準備会合の結果をふまえて、あらたなカリキュラム原案を組む。
それを学内の諸手続きをふまえて、全学の方針にする。
全学の方針ができれば、今度は文部科学省に申請または届出をする。
それと同時並行で、新カリキュラムに変更した旨の入試広報関係の取組みを強化する必要がでてくる。
そして、旧カリキュラムと新カリキュラムの両方の学生がいる間の移行措置や、その間の調整作業の仕事がいろいろ出てくる。

という具合に、何かひとつ問題点を改善しようとすると、次々にやるべき仕事が増えてくる。
また、あまりモノを考えずに導入した改革案の問題点を改善しようとする作業が、次の問題点を生み出し、負担を増やしていくことになりかねない。
そして、改革に継ぐ改革のなかで、だんだん教員が「改革疲れ」とでもいうべき疲弊状態に陥り、大学の活力はますます衰えていくことになる。

それにしても、こういう大学運営をやらざるをえない環境を作ったのは誰なのか?
大学上層部としても、こんな運営、どこまで本気でやりたいと思っているのだろうか。
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by gogo0618 | 2007-05-27 20:28 | 私の意見