契約職員という不安定な雇用形態
2006年 04月 17日
たぶんいまはどこの大学にもいるのでしょうが、事務系の仕事をしているスタッフのなかに「契約職員」という形で雇用されている方がいらっしゃると思います。
要するに、この契約職員というのは、1年とか3年とか雇用期間を決めて、教務や入試広報、奨学金事務、国際交流など、ある職場で事務スタッフとして勤務するという方ですが。
もちろん、うちの大学の場合、契約職員としての採用後の雇用状態と大学側の意志、本人の希望などによっては、この雇用期間の延長もあるだろうし、事務職員としての正規雇用への道も開かれてもいます。
あるいは、場合によれば、うちの大学もそうですけれども、「人材派遣」の会社から窓口対応のスタッフを送り込んでもらってるという大学もあるかもしれません。
ただ、私が思うに、正直「こういう契約職員とか派遣職員という雇用を多様すること。これは私立大学における人件費減らしという観点から見たら、短期的には合理的かもしれない。だけど、長期的に考えたら、こういった雇用形態による職員配置は、大学経営や教育・研究を事務方から支える貴重な人材を育てようとする気を経営者側がないことを証明しているともいえるのではないか?」と思ってしまいます。
本気で大学を長期的に存続させていくことを考えたら、教員同様、事務系スタッフだって「将来、大学の核になる人材」を現場で鍛えながら育てていくことが必要不可欠なはず。特に中小私立大学の場合は、そういった「経営側の核」になる事務スタッフがいるかどうかで、大学経営が傾くかどうかまで左右されるはずです。
ところが、ひどい話なんですが、私の勤務する大学には、「課長」だけが正規職員で、あとはみんなこの「契約職員」もしくは「派遣職員」というような部門が、何ヶ所かこの春からできてしまいました。これって、「人件費削減」という短期的な経営努力という意味ではいいのかもしれませんが、長期的に見れば「こんなことをやってれば、大学なんて存続しない」という風にしか思えません。本気で大学を長期的に維持する気、あるんでしょうかね?
しかも、ある部門では、この4~5年、その部門の中核を担ってきた契約職員の方を正規採用にまわさず、逆に「契約期間満了」を理由に雇用を打ち切ってしまう、なんていうことをやっています。いくら規定どおり、あるいは契約どおりに対応するのがスジとはいえ、一生懸命仕事をしてきた本人にとっても、大学にとっても、こういうことが「大きな損失になる」とは経営陣が思わないのだとしたら、相当にイカレているとしか思えませんね。
まともにものを考えている、少なくとも何か将来展望を持って経営をしている私立大学であれば、たとえ契約職員や派遣職員を導入したとしても、基幹部分を担う職員には正規雇用の人をもってきて、きちんと人材を育てていこうと思うでしょう。また、契約職員や派遣職員のなかで「この人はぜひ・・・」と思う人は、自分の大学で正規雇用をするのではないでしょうか。
正直、こういう事務スタッフの体制整備のあり方を見て、私は教員の立場ではありますが、「この大学、本気で将来的に存続しようという気があるのか?」という思いとともに、「事務系スタッフはほんとうにかわいそうだ」という思いがしてなりません。
どうにかして、大学の事務系スタッフが、たとえ契約や派遣という雇用形態を当面とらざるをえないのであったとしても、「誇り」を持って働いていけるような、そんな職場環境を作りたいと思ってしまいます。
要するに、この契約職員というのは、1年とか3年とか雇用期間を決めて、教務や入試広報、奨学金事務、国際交流など、ある職場で事務スタッフとして勤務するという方ですが。
もちろん、うちの大学の場合、契約職員としての採用後の雇用状態と大学側の意志、本人の希望などによっては、この雇用期間の延長もあるだろうし、事務職員としての正規雇用への道も開かれてもいます。
あるいは、場合によれば、うちの大学もそうですけれども、「人材派遣」の会社から窓口対応のスタッフを送り込んでもらってるという大学もあるかもしれません。
ただ、私が思うに、正直「こういう契約職員とか派遣職員という雇用を多様すること。これは私立大学における人件費減らしという観点から見たら、短期的には合理的かもしれない。だけど、長期的に考えたら、こういった雇用形態による職員配置は、大学経営や教育・研究を事務方から支える貴重な人材を育てようとする気を経営者側がないことを証明しているともいえるのではないか?」と思ってしまいます。
本気で大学を長期的に存続させていくことを考えたら、教員同様、事務系スタッフだって「将来、大学の核になる人材」を現場で鍛えながら育てていくことが必要不可欠なはず。特に中小私立大学の場合は、そういった「経営側の核」になる事務スタッフがいるかどうかで、大学経営が傾くかどうかまで左右されるはずです。
ところが、ひどい話なんですが、私の勤務する大学には、「課長」だけが正規職員で、あとはみんなこの「契約職員」もしくは「派遣職員」というような部門が、何ヶ所かこの春からできてしまいました。これって、「人件費削減」という短期的な経営努力という意味ではいいのかもしれませんが、長期的に見れば「こんなことをやってれば、大学なんて存続しない」という風にしか思えません。本気で大学を長期的に維持する気、あるんでしょうかね?
しかも、ある部門では、この4~5年、その部門の中核を担ってきた契約職員の方を正規採用にまわさず、逆に「契約期間満了」を理由に雇用を打ち切ってしまう、なんていうことをやっています。いくら規定どおり、あるいは契約どおりに対応するのがスジとはいえ、一生懸命仕事をしてきた本人にとっても、大学にとっても、こういうことが「大きな損失になる」とは経営陣が思わないのだとしたら、相当にイカレているとしか思えませんね。
まともにものを考えている、少なくとも何か将来展望を持って経営をしている私立大学であれば、たとえ契約職員や派遣職員を導入したとしても、基幹部分を担う職員には正規雇用の人をもってきて、きちんと人材を育てていこうと思うでしょう。また、契約職員や派遣職員のなかで「この人はぜひ・・・」と思う人は、自分の大学で正規雇用をするのではないでしょうか。
正直、こういう事務スタッフの体制整備のあり方を見て、私は教員の立場ではありますが、「この大学、本気で将来的に存続しようという気があるのか?」という思いとともに、「事務系スタッフはほんとうにかわいそうだ」という思いがしてなりません。
どうにかして、大学の事務系スタッフが、たとえ契約や派遣という雇用形態を当面とらざるをえないのであったとしても、「誇り」を持って働いていけるような、そんな職場環境を作りたいと思ってしまいます。
by gogo0618
| 2006-04-17 19:12
| 私の意見