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自分の勤務する某私立大学の様子を素材に、アラフォー世代教員の立場から、最近の大学改革の動向や大学教育の在り方について考察するブログ。不定期更新、こちらからの一方的な情報発信のみ。


by gogo0618

がんばれ、非正規雇用教職員の組合!


約1年近く、更新が途切れておりました。たいへん申し訳ありません。
また、その間もアクセスしてくださったみなさん、ほんとうにありがとうございます。
これからまた、徐々に更新を再開していく予定です。
今後ともよろしくおつきあいください。


さて、久々の更新で書く内容は、わが大学の最近の様子から。

わが大学にも非常勤講師や嘱託の事務職員等々、「非正規」での雇用形態の人々が数多くいる。
その人たちが最近、徐々に集まって「組合」を形成し、理事会と雇用条件の向上を目指して交渉を始めたようである。
その様子が「組合ニュース」などの形で時々、私のところにも届くようになった。

「専任」の立場である私も、基本的にこの「非正規」雇用の人たちの問題に関心を持ち、できることなら支援をしたいと思っている。
なぜなら、「彼ら・彼女らなしには、この大学、まわっていかない」部分が多々あるからであり、「この人たちのなかには、『なぜ専任職員(教員)にしないのか?』と思う人も多々ふくまれている」からである。

と同時に、「非正規」の人たちががんばっている姿を見れば見るほど、あらためて、うちの大学にある「専任だけ」の教職員組合にも、「そんな運動でいいのか?」と思ってしまうことが多々でてきた。
本来であれば、雇用形態や賃金その他の問題について、「非正規」の人たちの組合を「専任だけ」の組合も積極的に支援すべきである。
でも、そういう組合の運動形態に、いまだになっていない。
いつまでたっても、専任教職員の賃金体系の改訂問題にばかりこだわって、理事会と団体交渉を重ねている。
「そんなんじゃ、ダメだろう」と思ってしまう。

今、問われているのは、専任か非正規雇用かに関係なく、「この大学で働くものどうしの連帯を培うための雇用形態、賃金体系がなんなのか?」を、我々の側から明らかにして、理事会に対してつきつけていくことのように思う。
そのときには、非正規雇用の人たちの条件を改善するために、専任である我々が少々、がまんするべきことはがまんする、そういう必要がある場面もあるだろう。
また、そこまでして非正規雇用の人たちを切らずに、守ってくれようとがんばる専任教職員の組合であってこそ、非正規雇用の人たちの組合も支持してくれるのではないか。

にもかかわらず、上で述べたような状況である。
しかも・・・。そうやって理事会と団体交渉を続けているさなかに、今、委員長をしている専任教員が、割り増し退職金をもらって、定年まで何年か残して、今年度末で早期退職をするとか。
そのことを年末に聞かされて、私は唖然とした。

もちろん、個人の自由という観点から見れば、そういう選択肢があってもいいと思う。
しかし、専任教職員の雇用条件や賃金を守るために理事会とぶつかりあっている最中に、「自分はさっさと、割り増し退職金をもらって、定年まで何年か残してやめていくような、そんな委員長」を抱えた組合が、はたして他の教職員から信頼されるのかどうか。

「委員長として定年までとことんまでたたかうか、せめて委員長を降りてから早期退職するといえよ」といいたい。
「だから、うちの専任教職員の組合はダメなんだ・・・」と思ってしまう出来事だった。
by gogo0618 | 2010-01-10 21:30 | 私の意見